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yosshyさんの大阪府〜岡山県の旅行記

2023GW 「晴れの国」岡山を「雨にぬれても」周遊

  • 夫婦
  • 2人
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 「晴れの国」と呼ばれ、気候風土が良いことで知られている岡山県。  「いつ」「どこ」を旅行しても、必ず一度は雨や吹雪に見舞われて、見たい景色が見られなかったりしている、「天気に関して持ってない」夫婦にとって、この「晴れの国」岡山県は、「こんなぼくらでも、最初から最後まで晴天の中で旅行できるかも?」と思わせてくれる、憧れの地の一つだったのです。  そんな岡山県には「いつ頃、どの季節に行くのがいいのか?」をずっと思案していたんですが、よくよく調べてみると、県内のマストスポットとも言うべき倉敷美観地区が、5月に美しくなることが分かったんです。それならゴールデンウィークの旅行先に打って付けじゃないですか。  と言うわけで、この2023年ゴールデンウィークの5連休で行くことに、一気に決まりした。  倉敷美観地区から始まって、現存十二天守の備中松山城、美作の小京都の津山、最後は県庁所在地の岡山市と、憧れの晴天の地である岡山県を、小さくゆるくではありますが、4泊5日で周遊してきましたよ。  さて本当に、「天気に関して持ってない」うちら夫婦でも、雨に降られず、好天の下で気持ちよく観光できたんでしょうか?(まあ、タイトル見れば分かりますけどね)

北海道ツウ yosshyさん 男性 / 50代

1日目2023年5月3日(水)
10:00-11:00

大阪国際空港

豊中市

「大阪国際空港」を   >

 今回の旅行の目的地は岡山なのですが、そこからはけっこう遠い大阪国際空港に、またも舞い降りました。年末年始に続いて4カ月ぶりです。  なぜかと言えば、新千歳〜岡山の直行便が現時点では午後4時半ごろの到着の1便しかないんですよ。これだと、旅行初日は何にもできないので、それならいっそと、大阪で降りて、そこから岡山に向かう選択をしたんですね。  なお今回は目的地がやや遠いので、荷物をホテルに直送してしまいましたから、速やかな脱出になりました。

11:00-11:00

が、いきなり渋滞の洗礼

 「快調にスタートを切った」と思ったんですが、岡山に向けて高速に入ろうとしたら、インターチェンジの手前から車の流れが超絶ノロノロに。渋滞知らずの北海道民のぼくらが体験する、初の本格的な渋滞で、ちょっと進んでは止まり、またちょっと進んでは止まりの連続がきつかったです。右足にけっこうダメージが出ましたね。

13:00-14:00

ようやく岡山県入り

 大阪国際空港からほぼ高速道路を走行すること2時間30分。途中、3回渋滞でストップを余儀なくされながらも、いよいよようやく岡山県に入り、備前インターチェンジで高速を下りました。岡山来たぞ〜!  お天気も、マイルドな陽気で、すこぶるいい感じです。

14:00-14:00

道の駅 一本松展望園

瀬戸内市

「道の駅 一本松展望園」を   >

 初の本格渋滞で、正直アップアップでの高速道路走行だったので、途中で休憩なんてとても無理。  一般道に降りて、ようやく気持ちが落ち着いたので、ここでトイレ休憩です。  こちらの道の駅は、こぢんまりとしているものの、多くの人で賑わってました。柑橘類がたくさんあって、柑橘大好きなうちらとしては、ちょっと買いたかったですが、旅行中なので止めときました。

15:00-15:00

倉敷アイビースクエア

「倉敷アイビースクエア」を   >

 道の駅で休憩を入れたら、一気に倉敷市に乗り込み、早くも岡山観光のハイライト。  岡山県内でもマストのスポットである倉敷美観地区を散策するのに、美観地区直近の名門ホテルに宿を取りました。なお、直送した荷物はちゃんと届いていました。よかったです。  さあ、チェックインを済ませたら、すぐに美観地区の散策開始です。

15:00-16:00

倉敷美観地区

倉敷市

「倉敷美観地区」を   >

 さあ、その美観地区ですが、いきなり素晴らしい眺め。  美観地区の柳の木々が、このゴールデンウィーク頃が一番美しいという評判でしたが、正にそんな感じ。

15:00-16:00

 いや、この感じなんて、凄いです。  この船にも乗りたかったんですが、ぼくらが美観地区に着いた時には、乗船予約がとっくに埋まってたみたいです。まあ、この素晴らしい風情なら仕方ないか。

15:00-16:00

 いや、とにかくいい。美観地区は本当に「美観」でした。

16:00-16:00

くらしき桃子・倉敷本店

倉敷市

「くらしき桃子・倉敷本店」を   >

 この日は、5月とは言え北海道民にとってはけっこう汗ばむような陽気。さすがは「晴れの国」ですかね?  そんな中で、岡山フルーツの冷たいもののお店を見つけてしまったら、これを食べないわけにはいかないでしょう。  こちらのお店はかなりの人気で、店内での飲食はなんと「80分待ち」。さすがに80分は待てなかったので、テイクアウトでいただきました。  薄いオレンジ色の桃のジェラートが、フルーティで美味しいです。

16:00-16:00

浜吉ままかり亭

倉敷市

「浜吉ままかり亭」を   >

 旅行では、郷土の味、ご当地グルメは必食。それがうちの旅行の鉄則です。  で、倉敷で何を食べるかとなったとき、出てきたのが「ままかり」。小さい魚の酢漬けらしいのですが、これを美観地区内にある老舗の食べ物屋さんでいただくことに決めて、早々に予約。  ところがですね、晩ご飯の後にじっくりと見たいところがあって、予約の時間に遅れたくなかったので、お店の場所を下見してみると、このお店があるはずの場所に、それらしきものが見当たらないのです。  焦って、近くの旅館の女将さんに尋ねてみると、「そのお店は店終いされて、今はないんですよ。」とのこと。「何ですと?」。  でも、お話には続きがあって、「お店は、倉敷駅前の本店「浜吉」さんに統合されたんです」とのこと。  女将さんにお礼を言ったら、慌ててその本店さんに電話してみると、「あなたの予約はうちでちゃんと受けてますよ」  「よかった〜」。体から力が抜けちゃいました。早めに下見に行っておいて良かったです。それに、何と言っても「旅館くらしき」の女将さんには大感謝ですね。ありがとうございました。

17:00-18:00

浜吉

倉敷市

「浜吉」を   >

 予約の件では自分たちに勘違いがあって、かなり焦りましたが、実は何も問題は発生していなくて、しっかり予定どおりに入店でき、お席もちゃんと用意されてました。ああ、よかったよかった。

18:00-18:00

ままかり美味し

 で、いただいたコースのお料理は、お通し、お造り、焼き物、さらには汁物と、全てがハイレベルな味で、その中でも特に鰆が、お造り、焼き物と絶品レベルの美味しさ。瀬戸内では、字のとおり春が鰆の旬のようで、旬の味覚の凄さを感じました。  そしてそして、最後にいただいたお目当ての「ままかり」ですが、これが身が柔らかくて酢の味が絶妙で素晴らしい。正に逸品です。  これは大満足できましたよ。

19:00-19:00

水島展望台

倉敷市

「水島展望台」を   >

 美観地区の美景と郷土の味ままかりを楽しんだら、一度ホテルに戻って車で移動です。どこに行くかと言うと倉敷郊外の水島。  室蘭で最初に見たのがきっかけで、最近すごく好きなのが「工場夜景」。昼間に見ると、工場のおどろおどろしい煙で怖い感じすらあるのに、夜見るととんでもなく美しく見える、そのギャップの不思議さに魅了されたんです。  ここ倉敷市の水島コンビナートの工場夜景が凄いとのことなので、これは見逃せないのです。  そしてこの夜景が凄い迫力。広大なコンビナートに無数の明かりが広がり、海にまで映り込んでいて、これは確かに美観でした。  ただ、眺めの美しさとは裏腹に特有の臭いがありますし、少し喉も痛くなってしまいました。  まあ、それらを差し引いても、魅力的なスポットであることには変わりないんですけどね。

20:00-20:00

倉敷美観地区

倉敷市

「倉敷美観地区」を   >

 工場夜景を楽しんで来たら、また美観地区に戻りました。  美観地区の美しさは、ライトアップされた夜にこそ際立つんじゃないかと思ったので、日中に続いて、ライトアップされた街並みを漫ろ歩いてみたんですが、これがやっぱり素晴らしかったですねえ。  倉敷川にライトアップされた白壁の建物たちが映り込んで、これは凄い。「美観地区」の名に恥じない、本当の美観がそこにありましたね。

20:00-23:00

倉敷アイビースクエア

「倉敷アイビースクエア」を   >

 昼の美観地区から始まって、郷土の味「ままかり」を堪能し、水島では工場夜景、最後に夜の美観地区まで楽しみ、倉敷を楽しみ尽くしたら、あとはホテルに戻ってゆっくりしましょう。  こちらのホテルは、今やうちのホテル選びのデフォルトである「バストイレ独立」のお部屋がちゃんとあるんです。洗い場のある広いお風呂で、しっかり疲れを落として、次の日からのハードスケジュールに備えることが出来ました。

2日目2023年5月4日(木)
00:00-08:00

倉敷アイビースクエア

「倉敷アイビースクエア」を   >

 旅行2日目も予定ぎっちぎちですから、朝食を食べたら即座に出発です。名ホテルだろうとゆっくりとはしないのです。  なおこちら、お風呂の良さは言うまでもありませんが、朝食も美味しいし、建物の雰囲気も外観、内装ともに素晴らしく、そして何より静かで、もうバッチリ。

09:00-09:00

吉備津彦神社

岡山市北区

「吉備津彦神社」を   >

 今回の旅行の舞台の岡山県は、昔の備前、備中、美作の三国が合わさっています。  そしてここで、遅ればせながら恒例の一宮さん参り。まずは県の東側、備前国の一宮さんにお参りです。  他所から来た者として、その土地一番の神様に、ご挨拶と旅の安全を祈念させていただきました。意外と信心深いんですよ、ぼく。  こちらは、このご本殿の立派さと、日本一の大きさを誇ると言われる石灯籠に感嘆させられました。

09:00-10:00

吉備津神社

岡山市北区

「吉備津神社」を   >

 備前一宮の吉備津彦神社の本当にすぐ近く、車で5分くらいのところに、今度は県の西側、備中国の一宮さんがあるんですね。どうしてそういう配置になったのかはわかりませんが、お参りは楽ですので、速やかに移動。  なおこちらは、一宮としての格式を誇っているだけではなく、ご社殿が「吉備津造」という全国でもこのお社だけに用いられている特異な造りで、国宝に指定されていまして、これが凄い迫力。特に、檜皮葺きの屋根の勾配の美しさには惚れ惚れしました。

09:00-10:00

この廻廊はどこかで見た

 そして、この長い廻廊の景観の美しさも見所とのことなんですが、ここ、何か見たことがありますね。思い返してみると、この間見たドラマ「犬神家の一族」で、主人公の金田一さんがここを歩いていた気がします。ドラマの撮影にも使われるようなスポットだったんですねえ。  神社へのお参りの連投でしたが、これだけ魅力のあるところなら、神社仏閣に興味が薄い妻でも、飽きずに見られたんじゃないでしょうか?  あ、もちろんここでも、このあと巡った備中国での旅の安全をお祈りしましたよ。

10:00-11:00

備中国分寺

総社市

「備中国分寺」を   >

 さらに、妻には興味薄の時間帯だったでしょうか?  神社の連続のあとはお寺見学ですが、ここもただのお寺ではありませんでしたよ。  何もない平地にぽつんと立つ五重塔が、何とも言えない風情を醸し出すという評判のスポット、備中国分寺。何でも、夕景が美しいとのことなので、本当を言いますと夕方に見たかったんですが、日程の都合上、これは無理でした。  が、日中の晴れ空の下でも、十分素晴らしかったです。  何しろ、この五重塔の立ち姿が美しい。黒色が強い端正な塔が、周りが緑一色の中ですっくと立つ様が、何とも見事な景観を作り出していました。

11:00-12:00

Pizzeria Cerchio

総社市

「Pizzeria Cerchio」を   >

 2日目のお昼は、この辺りではやや高評価のピザ屋さん。いろんなサイトの画像が美味しそうだったので、けっこう期待して行きました。  予約できないので、少し早めに行って開店前から並びましたが、これがやっぱり正解でした。うちらが待っていると、あとからどんどんお客さんがやって来て、開店と同時に満席になりましたから。  で、そんな大人気のお店のピザですが、これが当然のように美味しかった。  定番のマルゲリータは、トマトソースの酸味がガツンときて嬉しかったんですが、それ以上だったのが、写真の「レモンと豚バラベーコンのクリームソース」。  このレモンがピザに合うんですねえ〜。レモンの乗ったピザは初めて食べたんですが、こんなにもピザに合うとは知りませんでした。今までちょっと損してたかも?ですね。

12:00-12:00

羽山渓

高梁市

「羽山渓」を   >

 美味しいランチに満足して、総社から次の目的地に向かって、どんどん山深い道に向かって進んでいくと、いきなり目の前に天井の低い「素掘り」のトンネルが出現。  しかも、そのトンネルを抜けて、ルームミラーで見た出口の状況が凄かったので、思わず車を停めてしまいました。もう「まんま岩の裂け目」で、道路標識が無かったら、そこが道だなんてわかりませんよね。ちょっと笑っちゃいました。  なんでこんなところ、無理矢理通るんでしょうね。

12:00-13:00

吹屋ふるさと村

高梁市

「吹屋ふるさと村」を   >

 けっこう山深い険しい道を抜けてやって来たのは、高梁市の吹屋という地区です。  ここは、日本人の心の色「ジャパンレッド」の素になる「ベンガラ」の発祥の地なんだとか。正直、その「ジャパンレッド」と言うのを知りませんでしたし、当然、「ベンガラ」もよく知りませんでしたが、とにもかくにも、日本人であるぼくらの心に訴える赤なんだろうと思うと、期待感がけっこうありました。  そして、ここが想像以上に良かったですねえ。このベンガラが塗られた昔ながらの建物が並ぶ、やや坂になった通りなのですが、このベンガラの赤が渋くて、本当に日本人の心にしっくりくる色に思えましたね。  ここは良いです。

14:00-16:00

備中松山城

高梁市

「備中松山城」を   >

 赤一色の吹屋を離れて、高梁市の市街にやって来ました。  ここで見に行くのは、江戸時代からの天守が現存している、いわゆる「現存十二天守」の一角、備中松山城です。ぼくは、お城マニアではありませんが、歴史はそこそこ好きなので、こういうところはワクワクします。  ただやっぱり人気のスポットと言うこともあり、駐車場が満車。車を止めるのに30分近く待ちました。そして、駐車場からは急な坂道を40〜50分は登るといいますから、気合いを入れていこうと思っていると、妻が「あれに乗る」と一言。  何と、この登りの行程の半分くらいを、一気にバスで行っちゃうようなのです。前回の旅行の竹田城見学を途中で終了したことを考え、妻の提案を了承しました。

15:00-15:00

天守と言うにはちょっと迫力が…

 バスで半分を登り、残り半分を20分くらいかけて登り切って、思いの外お手軽に辿り着いた山上のお城ですが、そこで待っていた天守は、「櫓かな?」と見紛うほどのこじんまりさ。ですが、何というか美しいですねえ。天守の内部は、本物の江戸時代の戦闘用の施設だけあって、美しい装飾も派手な仕掛けもなく無骨そのもの。階段も急で上るのに難儀するレベルでしたが、あとから、「これこそ本物のお城だ」と思うことになります。  いや本当に、これこそ本物。

15:00-15:00

山城の石垣にも驚嘆

 それから、天守に目を奪われがちですが、山城の石垣も凄い。  こんな高所に、よくもこんなに複雑な石垣をしっかりと組んだものです。当時の工夫さんたちの労力と職人さんたちの技術の高さには感服しますね。

15:00-15:00

猫城主さまにほっこり

 そして、このお城の魅力のトドメが、猫城主のさんじゅーろー様でしょう。  「平成30年に発生した、高梁市を含む西日本を襲った豪雨災害のあと、山中を彷徨っていたら、このお城に辿り着き、すっかり気に入ってしまっていつの間にか住むようになり、最後は正式に猫城主に就任した」という逸話も素晴らしいですが、それよりも何よりも、単純に、ゆるくてかわいいです。  山登りで疲れても、こののんびりした姿を見たら、癒やされること間違いなしですよ。

16:00-18:00

高梁国際ホテル

 旅行2日目も素敵なスポットがたくさんで、大満足でお宿に到着。  旅程の関係で、高梁市街に宿泊するのが一番良いと判断したんですが、この高梁市街は、そこそこ有名な観光資源があるわりには、ホテルが本当に少ないんです。  一番まともそうなここに決めたものの、正直、不安だったんですが、案外ちゃんとしたホテルでほっと一安心しました。

18:00-18:00

紺屋川美観地区

高梁市

「紺屋川美観地区」を   >

 山上の天守を見て、山を下りて少し休んだら、もう腹ぺこになってましたので、晩ご飯を食べに出かけましたが、その道すがら、城下の美しい景観も少しだけ楽しみました。  この紺屋川も「美観地区」と呼ばれているようで、川の両脇が桜並木になっているんですね。花の時期はさぞ美しい景観なのでしょうが、今はすっかり葉桜です。

18:00-18:00

五万石

高梁市

「五万石」を   >

 さて、先ほどの紺屋川に行ったのは、近くの食べ物屋の名物グルメを食べるためだったですね。  ここ高梁市には、「インディアントマト焼そば」という知られざるグルメがあるらしく、これは食べてみるしかないと思ったわけですが、これが食べられるお店が少ない。  その中でも評判が良かった五万石さんが、ゴールデンウィークも営業しているようなので、やってきたのですが、なななんと、ゴールデンウィークは短縮営業で「16時半終了」ですと?  リサーチで、ここにしか当たりをつけていなかったので、しばし途方に暮れてしまいました。

18:00-19:00

玄武堂

高梁市

「玄武堂」を   >

 が、大丈夫。  実は、念のため、ホテルのフロントさんに近場のおすすめの飲食店情報を聞き出していたんですね。名前の挙がったお店を思い出して行ってみると、この中華屋兼居酒屋さんが、思いのほか良かったんですねえ。  このチャーハン、なかなか美味かったです。妻が中華屋さんでは必ず食べるあんかけ焼きそばも、満足できる味だったようで、ホテルのフロントさんの情報の確かさに大感謝ですね。

19:00-23:00

高梁国際ホテル

 高梁市の隠れたグルメが食べられず残念でしたが、代わりの中華屋さんが案外美味しくて、まあまあ満足でホテルに戻りました。  高梁市街は基本、寂しい街なようなので、あとはすることなく、ゆっくり休むしかありませんが、このホテルのすぐ裏が駅で、そこそこ頻繁に電車が入ってきて、その音がやや気になりました。でもまあ、仕方ないですね。

3日目2023年5月5日(金)
00:00-08:00

高梁国際ホテル

 選択肢が少なくて、けっこうやむを得ない気持ちで泊まったこちらのホテルですが、客室が少ないし、客層もアッパーな年代の方が多いのか、静かで良かったです。  朝食はまあ予想どおりでしたけど、正直、悪い印象なくチェックアウトできました。

09:00-09:00

備中松山城雲海展望台

高梁市

「備中松山城雲海展望台」を   >

 前日、このお城に登ってみましたが、こちらのお城は、遠くから見ると美しい、今流行りの「天空の城」の一つでもあるんですね。  なので、お城を遠望できるところからも眺めてから、高梁市街を立ち去ることにしました。  季節柄、雲海は発生する可能性は低いし、行った時間も9時頃ですので、当然、雲海に浮かぶ姿は見られませんでしたが、山のてっぺんにちょこんと城郭が見えて、お城の孤高ぶりが分かりましたね。本当に凄いところに建てたものです。

09:00-10:00

絹掛の滝

新見市

「絹掛の滝」を   >

 高梁市街から新見に向けて車を走らせると、道路沿いに滝が見えたので、慌てて車を止めて見に行きました。  これがけっこうな落差のある滝だったんですが、滝壺に変なオブジェが置いてあったんですね。よくよく見ると、「滝登りする鯉」みたいなんですね。  意味は分かりますけど、正直、こういうのはやめてほしいですね。

10:00-10:00

井倉峡

新見市

「井倉峡」を   >

 高梁市街から新見方面に向かって北上すると、川沿いに峡谷が続くようになりますが、これがなかなかに雄大な景観なんですよ。  巨岩と美しい流れの高梁川が作り出す景観には、けっこう惚れ惚れとしてしまいましたよ。ここは素晴らしい。

10:00-11:00

井倉洞

新見市

「井倉洞」を   >

 井倉峡の峡谷美にみとれながら、今度はかなり巨大な鍾乳洞に向かいましたが、ここもなかなかなものでしたねえ。  巨大な鍾乳石や碧い水を湛えた地底の湖など、見所たくさんでした。  それと、5月初めの鍾乳洞って、かなり寒いんじゃないかと思って行ったんですが、鍾乳洞っていうのは、年中ほぼ一定の気温が保たれるところなんですね。この井倉洞は15〜16度で一定らしいです。なので、恐れるほどのことはなかったです。

11:00-12:00

かなりやばい道、県道58号

 今回の旅行、他にもけっこう細くて険しい道を通ったんですが、極めつけだったのが、新見から新庄村に抜ける県道58号線でしたね。  写真の状況はまだ良い方で、これよりももっと狭く厳しい状況が続き、しかも、この狭い道で対向車がけっこう来る驚きの展開の連続。  険しい道を抜けて視界が広がった時には、夫婦二人で安堵の声が出たくらいでしたよ。

12:00-12:00

道の駅 がいせん桜新庄宿

新庄村(真庭郡)

「道の駅 がいせん桜新庄宿」を   >

 皆さんは、「日本で最も美しい村」連合ってご存じでしょうか?  フランスの「最も美しい村」運動を模範にして、2005年に発足した組織らしいのですが、ぼくはこの村々を取り上げた本を見て、「これは素敵だなあ」と惚れ込んでしまい、その美しい村々も巡ってみたいと思っているんですね。  先ほどの険しい県道58号を抜けた先のここ新庄村も、その「日本の最も美しい村」連合に入っていて、その本には、こちらの村の目玉グルメである、謎の食べ物「牛餅丼」が紹介されていたんです。  牛丼のご飯が、そっくりそのまま餅に置き換わっているという奇っ怪な食べ物だって言うんですから、まあまあ気になっていたんですよね。  正直に言いますと、もっと行きたいと思っている本命の美しい村々があるんですが、そこより先にこの新庄村に来る機会ができてしまったので、噂の牛餅丼を食べてみることにしましたよ。こちらの道の駅で食べられるんです。

12:00-12:00

これが牛餅丼?

 そしてこれが、その牛餅丼ですが、なんじゃこれ?って感じですか?  やや濃そうな汁の中に、かなり大量の餅が浸かっていて、その上に牛丼の具っぽい薄めの牛肉が乗っているんですが、これが凄いんですよ。本当に美味いの。  まず、餅が柔らかくて、笑っちゃうくらいに伸びます。すんごい美味い餅です。  そして、餅が浸かっている汁がまた美味い。甘めの汁が餅に合うんですねえ。  これだけ餅と汁が美味いと、牛肉はもはや「おまけ」ですよ。正直、牛肉の味はほとんど記憶にないですもん。とにかく、餅と汁。これだけで完璧に美味いです。

12:00-12:00

がいせん桜通り

新庄村(真庭郡)

「がいせん桜通り」を   >

 本当に美味しい餅に大満足したら、道の駅とは目と鼻の先にある通りをちょっと覗いてみたんですが、この通りが素晴らしい〜。  どうも桜並木のようなのですが、葉桜の並木が超涼やかで、すこぶる美しい。  ここ、花の季節になったら、どんだけ素晴らしいんでしょうね。さすがは「日本で最も美しい村」です。

13:00-13:00

神庭の滝

真庭市

「神庭の滝」を   >

 続いてやって来たのは、新庄村の隣の真庭市にある、西日本最大級の落差と規模を誇る、日本の滝百選にも選ばれている名瀑。けっこう滝も好きなので、ここを見逃すわけにはいきません。  そしてここは、先ほどの絹掛の滝とは違って、大自然の中に佇む風情がありました。  折よく日も差してきて、大きな滝の水飛沫がキラキラと輝く様を、けっこうゆっくりと楽しむことができました。  ただここ、一つ大きな問題がありましてね…。

13:00-13:00

こやつらはここには似合わない

 と言いますのも、駐車場から滝へのアプローチの道に、ニホンザルがたむろしているんです。写真を見ればお分かりでしょうが、大袈裟じゃなく本当に「たむろ」です。  特に向こうから攻撃を仕掛けてくるわけではありませんが、名瀑の風情は確実に削がれてます。もったいない。

13:00-14:00

「のれん」の町並み

真庭市

「「のれん」の町並み」を   >

 名瀑の素晴らしさと、やや残念な気分も抱えつつ、昔の街並みとかわいい「のれん」がいい風情を出しているという、勝山の街にやって来ましたが、ここも良かったですねえ。  のれんの街並みは、噂通り本当に風情がありました。お住まいの皆さんの「街をみんなで盛り上げよう」という心意気が感じられました。  それと、のれんのかわいらしさに目を奪われがちですが、かなり歴史のありそうな土蔵など、昔ながらの建物も素晴らしく、実際にお住いの方々は、維持するのが大変だと思いますが、こうした建物を大事にしていってほしいなあと思いました。

15:00-15:00

中山神社(岡山県津山市)

津山市

「中山神社(岡山県津山市)」を   >

 そしてようやく、この日のお宿のある、岡山県内陸部の中心都市の津山市に入りました。そしてこの辺り一帯はその昔、美作国。  その美作の一宮さんのこちらに参って、ここでも、ご挨拶とこの辺りでの旅の安全を祈念しました。これで岡山県での一宮さん巡りは完遂。もう安心です(?)。  そして、こちら中山神社も一宮の格式を誇るだけではなく、ご社殿自体にも魅力があるようです。  こちらのご社殿も、「中山造り」というこの地域特有の建築様式が用いられていて、国の重要文化財にも指定されている貴重な建物なんですね。  ぼくは、文化財ハンターではありませんが、他の神社との造りの違いを味わってみたところ、多分、ご本殿の正面の飛び出した庇部分が、これまで見てきた神社とは趣を異にしていますね。確かに変わったご社殿でしたね。

15:00-15:00

イタリアンジェラートラッテ(LATTE)

津山市

「イタリアンジェラートラッテ(LATTE)」を   >

 旅行3日目も、北海道民にとってはそこそこ暖かかったので、ここで、恒例の冷たいものの時間です。  岡山県も、乳製品が美味しい地域で、うちらが好きなソフトクリームやジェラートのお店がけっこうあるらしいんですよ。ここも、そんな有名なジェラートのお店なのですが、さすがは有名店。順番待ちの行列がけっこう凄かったです。  でも、行列ができるのもうなずけましたよ。ここのジェラート、美味しかったですもの。特に左側のカフェラテがコクがあって抜群の味でしたね。

15:00-16:00

津山城(鶴山公園)

津山市

「津山城(鶴山公園)」を   >

 続いて、津山市のシンボル、津山城。  ここ津山は、江戸時代、十万石くらいの城下町だったと記憶しています。  十万石というと、それほどの大大名というわけではなかったと思いますが、それにしてはこのお城の石垣が立派過ぎましたね。  高石垣から見下ろした街の眺望は抜群でした。石垣の立派さも、お城の魅力の重要な要素ですね。これもあとから思い知ります。

16:00-16:00

城東町並み(重要伝統的建造物群保存地区)

津山市

「城東町並み(重要伝統的建造物群保存地区)」を   >

 津山市もいわゆる「小京都」を呼ばれていて、古い民家やお寺社が立ち並ぶ町並みがありました。  ガソリンスタンドを探して迷い込んでしまったこの辺りが、正にそんな感じでした。  迷ってラッキー?

16:00-18:00

天然温泉 ホテルルートイン津山駅前

「天然温泉 ホテルルートイン津山駅前」を   >

 津山のお宿は、当初、かなり高級なホテルを予約していたんですが、そこを急遽キャンセルして、お安いルートインさんの予約を取り直しました。  と言いますのも、最初に予約した宿には夕食付のプランしかなかったんですよ。  でも、うちらとしては、津山ではお店でどうしても食べたい事情ができたんです。  なので、朝食のみのプランのあるこちらに宿を取り直したのですね。  さあ、チェックインしたら早速、そのお目当ての晩御飯を食べに行きますよ。

18:00-19:00

アチャコ焼肉店

津山市

「アチャコ焼肉店」を   >

 さて、その晩ご飯についてですが、ここ津山が「牛肉の聖地」と呼ばれていることを知ってました?  ぼくは今回の旅行のリサーチ中、と言いますか、もう旅行の直前になって、いつも見ている「某県民ディスカバリー系」番組で知りました。  そして、その番組で絶賛されていたのが、牛肉の聖地でも必食と噂されている「そずり」という、これまでの人生で全くに聞いたことがなかったもの。これがやばいレベルで美味いらしいんです。こんな情報を入手したら、食べるしかありません。  そずりの他にも、津山名物「干し肉」というのがあって、これもどうしても食べてみたくて、それで高級ホテルをキャンセルしたんです。  さあ、そずり&干し肉を食うぞ〜。

18:00-19:00

これが噂のそずり

 そして、これが噂の「そずり」なんですが、これが凄いんです。  牛の体のいろんな部分の骨に付いた肉を「そずった」のが「そずり」。「そずる」とは一般的には「削る」「そぎ落とす」ことで、要は、マグロの中落ちの牛肉版なのですが、これがいろんな部位の肉なので、めちゃめちゃ柔らかかったり、一転、歯ごたえがあったりと、食感もいろいろな上に、旨味がけっこう強いんですねえ。これは凄いやつでしたよ。  さらに別皿で頼んだ干し肉も、歯ごたえがあって、噛めば噛むほど旨味が染み出てくる美味いものでしたねえ。  さらにこのお店、津山のご当地グルメの最高峰(?)の「ホルモン焼きうどん」まで食べられるので、これもいただきましたが、このホルモンがジューシーで美味い美味い。津山の牛肉文化をほぼ満喫できて、大満足のひとときになりましたね。

19:00-23:00

天然温泉 ホテルルートイン津山駅前

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 津山の鉄板ご当地グルメを味わったら、もう満腹。  あとは、ルートインさんには大浴場(と言っても、そんなには広くないですけど)があるので、ここでちょっとのんびりお湯に浸かれましたが、お子さん連れが多くて、浴場はかなり騒然、脱衣場の床もベタベタで、快適とは言いがたかったですね。  寝る前に外を見てみたら、川の向こうに妖しく浮かび上がる津山城が見えて、けっこういい感じでしたが、天気予報は明日からずっと雨。  「晴れの国」状態もここまでかと思うと、若干テンションが下がりましたが、こればっかりは仕方ないので、雨でも楽しもうと決意して眠りに就きました。

4日目2023年5月6日(土)
00:00-08:00

天然温泉 ホテルルートイン津山駅前

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 4日目の朝、目覚めると、空は鈍色の雲に覆われているものの、まだ雨は降ってませんね。いつまで持ってくれるんでしょうか?  さて、ルートインさんの朝食ははっきり言って平凡ですが、ゴールデンウィークでもお安く泊まれるので、まあ良しです。  普通のホテルの平凡な朝食をササっといただいたら、ササっとチェックアウトです。

09:00-09:00

誕生寺(岡山県久米南町)

久米南町(久米郡)

「誕生寺(岡山県久米南町)」を   >

 4日目、津山から岡山に向けて南下していきますが、天気、まだ持ってます。  さて、最初にやって来たのは、浄土宗の開祖として知られる法然さまが生まれたとされる地に建てられたお寺、その名も誕生寺。  このお寺が管理しているお社に行きたくて伺ったんですが、案外立派なお寺でした。

09:00-09:00

とっきりさま

久米南町(久米郡)

「とっきりさま」を   >

 さて本命の、ここ時切稲荷神社さんには、「何月何日何時までに、何々が見つかりますように」とお願いすると、必ず見つけてくださる「とっきりさま」という、ありがたい神様がいらっしゃるんだとか。  そんな素敵な御利益がいただけるなら、お参りするしかないので、しっかりと「見つけたいもの」をお願いしてきました。  見つけたいものはあまりに俗すぎるので、内緒にしておきます。

09:00-09:00

北庄の棚田

久米南町(久米郡)

「北庄の棚田」を   >

 「とっきりさま」を立ち去ろうとしたところで、「北庄棚田」という看板を発見。  何度も言ってますが、北海道内には棚田という景観が全くなく、あまりに珍しいので寄ってみてしまうのです。  で、こちらの棚田は、なかなか規模が大きくて奥行きがあるんですねえ。かなり大きめなため池もあって、景観の変化も楽しめました。

10:00-10:00

美咲町・大垪和西の棚田

美咲町(久米郡)

「美咲町・大垪和西の棚田」を   >

 予定外に北庄の棚田を見てしまいましたが、実は、この辺りで見てみたかった本命の棚田があったんですよ。それがここ「大垪和西の棚田」。「おおはがにし」と読むようです(他所者にはまず読めない気が…)。  こちらの棚田も、先ほどの北庄の棚田に劣らず見事。谷をぐるっと回るように棚田が広がっていて、その景観が見事でしたねえ。  でも、先ほどの棚田もそうなんですが、棚田って、何か植わっていた方が見栄えがいいみたいですね。6月以降とかに見てみたいかもですね。

10:00-11:00

道の駅 かもがわ円城

吉備中央町(加賀郡)

「道の駅 かもがわ円城」を   >

 美しい棚田を後にして、岡山県中央部から岡山市内へ向かう途中に、吉備中央町と言う取って付けたような名称の町がありました。平成の大合併で誕生したんでしょうね。  そんな町の道の駅でトイレ休憩を入れたら、今日は一気に岡山市内中心部に突入です。

11:00-11:00

岡山桃太郎空港

岡山市北区

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 田舎道をのんびり進んで行くと、空港の誘導灯らしきものが見えてきました。  ここが岡山桃太郎空港なんですね。  いつかこの空港を使うことがあるのかな〜?

12:00-12:00

ホテルグランヴィア岡山

岡山市北区

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 そして、いよいよ岡山市中心部に突入。  JR岡山駅に直結しているホテルグランヴィア岡山さんにやって来ました。  この日はこのホテルに泊まるのですが、チェックイン前にも用があるのですねえ。

12:00-13:00

日本料理 吉備膳

岡山市北区

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 用があるのはホテルのお食事処の吉備膳さん。ここでいただくのは、岡山市で食べるべきご当地グルメの第一弾、「ばらすし」です。ここはきっちり予約を入れてますよ。  こちらのお店のばらずしは、他のお店とはちょっと変わった「かくし寿司」というものなんです。それがどんな料理かというと…。

12:00-13:00

ここからの…

 お目当ての「かくし寿司」は、やや小さめの木箱に入っていて、最初、普通に蓋を開けてみると、錦糸玉子がびっしりで黄色一色なのですが…。

12:00-13:00

この変わりぶり

 一旦、蓋を元通りに閉じて、木箱をひっくり返してから開けてみると、「あら、びっくり」。  美しいばら寿司が隠れていたんですねえ。この趣向はけっこう楽しかったですねえ。「おお!」と声が出てしまいました。  そしてこのお寿司が見た目が楽しいだけじゃなく、ちゃんと美味しかったです。特に、「煎り酒」という、お酒に梅干しを入れて煮立てたという昔の調味料が、お魚たちに合うんです。写真には出てませんけど、天ぷらも美味しかったですし、満足できましたね。

13:00-13:00

岡山電気軌道(通称:おかでん)

 目にもお腹にも嬉しいお昼をいただいたら、いよいよ岡山市内を本格的に観光です。  なお、ぼくは路面電車に乗るのも好きなんですね。で、岡山市内にも「おかでん」と呼ばれる市電が走っているので、当然これに乗っての移動になりました。  このおかでんですが、縦揺れがけっこうきつかったですねえ。膝に来ましたもん。

13:00-13:00

おかでんを下車して

 「城下」という駅でおかでんを降りて向かったのは、日本三名園の一角、岡山後楽園です。    日本三名園には、以前、金沢の兼六園に行ってますので、ここも見逃すわけにはいかないんですねえ。  なお、この写真は城下駅近くの噴水のある広場です。けっこういい雰囲気でした。

13:00-14:00

岡山後楽園

岡山市北区

「岡山後楽園」を   >

 さて、やって来ました後楽園なんですが、ただですねえ、この三名園は、ただ何となくだらだらと広いだけという感じで、ほぼ緑一色で変化に乏しく、諸物の配置に工夫が感じられない上に、時期的なこととは言え、いきなり巨大な鯉のぼりのお化けみたいなオブジェが池に浮かんでいたり、無数の風車が地面に刺さっていたりと、小手先の小細工で魅せようとしていて、何と言うか残念だったんですねえ。  背後にお城が見えなかったら、その辺りにある普通の公園と変わらないんじゃないかって思ってしまいました。  これって、ぼくらに審美眼がないからなんでしょうかね?

14:00-14:00

岡山城

岡山市北区

「岡山城」を   >

 続いて、後楽園から橋を一本渡って、岡山のシンボルとも言える漆黒の「烏城」こと岡山城へ。確かにこの大天守は神々しく見えました。遠くから見た外観だけは…。

14:00-14:00

この「毬」は、いりません

 ですが、この大天守に近づいていくと、がっかり。  大天守の前の広場には、でかい「手毬」がゴロゴロ。こういうのって、このお城の歴史性とは全く無関係で、もう意味が分かりませんね。「映えれば、それでいい」んでしょうか?  何と言うか、岡山市内の名所って、こういう小手先の手法が過ぎませんか?

14:00-14:00

お城の中も…

 そして大天守の内部は、往時を全く感じることができない、立体映像やパネルにピカピカの展示物の羅列で、「う〜ん…、これなら普通の博物館じゃん」と思っちゃいましたね。  岡山城、その凜々しい姿を、遠くから眺めるだけにしておけばよかったです。

14:00-15:00

そしてついに…

 そしてついに、ここで降り出しました…。まあ、朝の天気予報からしたら、「よくぞ、この時間まで持ってくれた」というところなんですけどね。  できるだけ雨に濡れないよう工夫して、旅行を続けるのみです。

15:00-15:00

モーツァルト

岡山市北区

「モーツァルト」を   >

 この日行きたいところを一通り巡ったら、最後に、ホテルで食べるために、岡山市内では人気店として評判のこちらのケーキを買っていきました。  もう、ショーケースの中のケーキたちが、どれもかわいくて美味しそうで、1つ選ぶのに苦労するほどでした。

15:00-15:00

おかでんチャギントン電車

岡山市中区

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 少し雨足が強まる中、急ぎ足でホテルへと歩いていると、こちらに向かってくる何やら異質な物体が、よく見ると、これがガイドブックにも出ている「おかでんチャギントン」じゃないですか。  これは楽しいですわ。うちらは見るだけで十分ですけどね。

15:00-17:00

ホテルグランヴィア岡山

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 今回の岡山旅行の最後のお宿は、既に書きましたが、岡山市内ではちょっとアッパーな感じのする、駅直結のグランヴィアさんです。  晩ご飯の時間まで、ホテルで少しゆっくり過ごしましょう。

15:00-16:00

ここで甘い物タイム

 あ、でもここで甘いものタイム。さきほど買ったケーキを食べなきゃですよ。  妻が「アップルチーズタルト」、ぼくが「贅沢チーズケーキ」を選んだんですが、これがきっちり美味しい。  特に、一番上の柑橘っぽいところの酸味がめちゃめちゃ美味しいんですねえ。ここが贅沢なのかもしれませんね。妻も絶賛してましたので、このお店はきっと、何を選んでも美味しかったですね。

17:00-18:00

やまと

岡山市北区

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 岡山の晩御飯は、ご当地グルメ「デミかつ丼」を食べることにかなり前から決めていたんですが、旅行のちょっと前に、いつもの「某県民ディスカバリー系番組」で、「岡山ラーメンが熱い!」っていうのを見てしまったんですよ。  これで、どっちを食べるかで猛烈に困っちゃったんですよねえ。  で、選んだ手段が「両方食べちゃう」。  一つのお店でデミカツ丼と岡山ラーメンを一度に食べられるお店を探したら、この人気のお店がヒット。人気店なら味も大丈夫だろうと思い、迷わずここをチョイスです。  で、注文したのは、「カツ丼(このお店ではカツ丼=デミカツ丼なんですね)の中」と中華そば(岡山ラーメンだと思います)の小」。  まず先に来たのがカツ丼だったのでいただいてみると、デミグラスソースっぽいソースが、意外とカツに合うんですねえ。でも、正直言うと、白米に直でかかっちゃうとあんまり美味くないように感じました。まあでも、悪くはないですかね?

17:00-18:00

デミかつ丼より岡山ラーメンの方が?

 で、少し空けてやってきた中華そば。スープをズズッと啜ってみると、一口目は薄く感じてやや物足りない?   ですが、食べ進んでいくと、薄口の醤油味のあとからあとから、魚の出汁っぽい旨味がどんどん感じて、これが実に美味いんですねえ。いや、これは美味い。  でもあれ? 「某県民ディスカバリー系番組」で紹介されてた岡山ラーメンって、豚骨醤油って言ってたんですよね。と言うことは、ここのラーメンは王道の岡山ラーメンではないんでしょうかね?  そう思うと、少しだけ当てが外れちゃいましたけど、でも、そういうことが吹っ飛ぶくらいの美味しさだったので、問題なしです。  ここのラーメンは間違いなく美味い! 当たり!

19:00-23:00

ホテルグランヴィア岡山

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 期待の晩ご飯ですが、ラーメンは王道の岡山ラーメンじゃなかったぽいですが、その味は二重丸、デミカツ丼はまずまずの美味さで、総合すると大満足。いい気分でホテルに戻れました。  ホテルに戻って、バストイレ独立の広々お風呂で、ゆっくり疲れを癒やしたら、あとは最終日に備えてしっかり休みましょう。最終日は、確実に雨中の行動になって、体力を消耗しそうでしたからね。

5日目2023年5月7日(日)
00:00-09:00

ホテルグランヴィア岡山

「ホテルグランヴィア岡山」を   >

 旅行最終日は、帰りの飛行機の時間がきっちり決まってますし、かなり強めの雨になる予報が出ていたので、そんなにのんびりしてはいられなかったのですが、こちらのホテルの朝食が、今回泊まったホテルの中でもピカ一に美味しくて、けっこうがっつり時間をかけて食べてしまいました。  それにしても、グランヴィアさんとは、お食事処での昼食のことや駐車場の関係、さらに荷物のホテルからの発送など、いろいろ事前にやりとりさせていただいていたんですが、チェックインの時にフロントの方から、それらのことを全て確認いただいて、申し送り等が行き届いていて素晴らしいなと思いました。  静かに過ごすことも出来たし、お風呂もゆっくり入れるしで、全て素晴らしかったので、また岡山に来ることがあったら、是非にも泊まりたいですね。

09:00-09:00

廣榮堂 中納言本店

岡山市中区

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 最終日は、もはやけっこうな雨降りになってしまったので、当初立てていた予定から大幅に変更します。当初は、かなり早めにチェックアウトして、最後の最後まで岡山県の屋外系の名所を見て回るつもりだったところを、ばっさりとカット。名残惜しいものの、早めに岡山を離れて、大阪国際空港近くのスポットで楽しむことに。  そんな最終日に最初に伺うのは、岡山銘菓の「きび団子」の老舗です。  こちらお店、店内にずらりといろんな味のきび団子があったんですが、店員さんから、少し日持ちがしないものの、甘さ控えめな昔ながらの味が楽しめるという、その名も「むかし吉備団子」という商品があると勧めていただきました。  そんな時、うちは迷わず従うことにしていますので、これをすかさず購入させていただきました。  なお、旅行から帰ってうちで食べてみましたが、本当に甘さ控えめで、やや小さめの団子の食感がもちもちふわふわで、素晴らしい美味しさでした。  「名物に美味いものなし」なんて言葉もありましたが、そんな話は昔のこと。「名物は美味い」ですね。

10:00-10:00

桃のガスタンク

赤磐市

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 そしてそして、岡山県内で最後に見ていくスポットがこちら。  旅行のリサーチ中に、本当に偶然マップで見つけた、岡山市の隣の赤磐市にあるという「巨大な桃」。  と言うのも、地元のガス会社のガスタンクが、赤磐市名産の桃カラーに見事に塗装されちゃっているみたいなんですねえ。  かつてどこかで、スイカカラーに塗装されたガスタンクも見たんですが、ぼく、こういうのも大好きなんですよねえ。  行ってみると、まんま「桃太郎の話に出てくる桃」で、夫婦二人で大受けしちゃいました。これいいです。  こういうの、全国に作ってほしいですねえ。

10:00-10:00

山陽インターチェンジから空港へ

 いよいよ雨が強くなってきましたので、岡山観光はきっぱりここで打ち止め。さらば岡山。また来ることあるかな?  あとは一気に大阪空港に戻るのみ。途中、渋滞しているかも知れませんしね。でも、何であろうと、とにかく安全運転。

12:00-12:00

カップヌードルミュージアム 大阪池田

池田市

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 大阪国際空港への戻りの道のりでは、渋滞一切なしで、あっという間に大阪に突入。  おかげで帰りの便まで余裕が出来たので、空港周りの、屋根のある施設を一カ所だけ楽しむことに。  やってきたのはここ、池田市にあるカップヌードルミュージアム。実は、年末年始の旅行でもここに来たかったんですが、年末年始はお休みだったので、諦めていたんですよ。  そして、ある意味、念願が叶って訪れたここが、無料なのにけっこう楽しめました。  有料の「マイカップヌードル作り体験」なんてプログラムもありましたが、そういう体験をしなくても、日清製品の数々の歴史などを見ていたら、十分楽しめましたね。  それと写真の巨大なチキンラーメンの「ひよこちゃん」がかわいくて、危うくぬいぐるみを買っちゃうところでした。

13:00-13:00

空飛ぶうどん やまぶき家

豊中市

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 さあもう今回の旅行もオーラス、旅行最後のお食事です。  選んだのは、空港近辺ではトップクラスの評判のうどん屋さん。もう、ご当地グルメの食べ過ぎで、きつい状況なので、軽めのうどんで十分です。  そして、このうどんが、また美味いのなんの。うどんの命のコシはバッチリ。かけ汁も美味い。具のちく天ももっちり食感で美味い。そして、トッピングした揚げ餅が抜群の美味さ。  旅行最後の食事がこの美味さって、嬉しかったですねえ。

14:00-16:00

大阪国際空港

豊中市

「大阪国際空港」を   >

 大阪国際空港に戻るのは2回目で、その上、相当余裕を持って行動していたし、さらにはナビの案内に従っていたのに、なぜかなかなか空港に辿り着けず、辺りをグ〜ルグル。  空港のレンタカーブースに到着した時には、午後2時半を過ぎてました。ゴールデンウィークなので手荷物検査もけっこう時間がかかりそうで、もう少し遅れていたら、けっこう慌てなきゃいけなかったですねえ。これは旅慣れをけっこう自認している自分としては情けなかったですね。  なお、いつものレンタカーの走行距離ですが、これが、大阪から岡山の往復を含めたとは言え、770km。これは凄い! よく走ったもんです。  さあ、あとは手荷物検査場を通過して、機上の人に。

16:00-18:00

「晴れの国」の旅を終えて

 今回の「晴れの国」岡山の旅は、結局、終盤に雨に見舞われて、やっぱりうちら夫婦が「持ってない」んだろうと思わずにはいられませんでしたねえ。  まあ、若干、「晴れの国じゃなかったじゃん」と毒づきたい気持ちも湧きましたが、あれだけ全国的な悪天候に巻き込まれたんですから、「岡山県は悪くない」ですね。  それよりも、後半のギリギリまで、よく雨が降らないでいてくれたもんだとすら思ってます。  さて、今回の岡山県周遊ですが、一回りとは言え、それは「内側を小さな円を描くように回った」ので、鳥取県に近い蒜山高原やら日本のエーゲ海こと牛窓やらの素敵なスポットには行けてません。ですので、その点では、やや物足りないかな?と思います。  ですが、見ることができたスポットは質が高かったですねえ。倉敷美観地区や吉備路の社寺の数々に、吹屋、備中松山城は素晴らしかったです。岡山市内の名所には疑問符が付きましたけど。  そして、グルメの面はもう最高。今回食べたご当地グルメが、悉く美味かったですもの。ままかり、牛餅丼、そずりにばらずし、デミかつ丼から最後は岡山ラーメンと、食の面ではもう食べる物が残ってない感じです。  いやあ、岡山、良かったです。もう思い残すことない感じもありますけど、また来ることありますかね?

2023GW 「晴れの国」岡山を「雨にぬれても」周遊

1日目の旅ルート

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