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モロさんの鳥取県〜香川県の旅行記

四国香川から岡山、島根、鳥取を巡る

  • 夫婦
  • 2人

国内で未開拓の県、地域の最終的な穴埋めを目的とした旅である。鳥取砂丘の観光で日本三景を制覇したことになる。かなり無理があるが、余り訪れたことのない香川と岡山をくっつけて計画してみた。観光スポットが近接して点在する香川、岡山は比較的走行距離が短いが、観光スポットが離れて点在する鳥取は走行距離が延び、今回は島根 足立美術館にも立ち寄る計画としたため余計に距離が延びて、余裕のない行程となってしまった。 走行距離もさることながら、1日目の金刀比羅宮、2日目の鬼ノ城などは高低差もあり、“歩き度”の高い、体力勝負の旅となった。特に、2回目の観光である金刀比羅宮では、御本宮まで登ってから急遽奥社まで登ることとしたため、日没との勝負となって、御本宮から奥社までの583段を一段飛ばしで駆け上り、帰りは表参道までの1368段を駆け下るという凄まじい参拝となってしまった。 本来のんびり、味わいながら観光すべき、名勝 栗林公園、岡山後楽園や、足立美術館、鳥取砂丘砂の美術館も説明書きなどをじっくり読む時間もなく巡ってしまったことは、いつも通りの“詰込み型行程”の反省点である。道路事情は、有料・無料の自動車専用道路の整備がかなり進み、ほぼ予定通りの所要時間で移動できた。また、渋滞も少ないためレンタカーの燃費も良く、コンパクトカーで22km/gほどで、予想以上の出来であった。 旅行前の2日目の雨模様の天気予報に反して、3日とも暖かい好天に恵まれ、薄手の長袖シャツ1枚で十分の汗ばむ陽気であったことは幸いであった。

神社ツウ モロさん 男性 / 60代

1日目2018年11月16日(金)
09:00-10:00

高松空港

小さな地方空港である。レンタカーの営業所まで比較的距離があり、移動開始までの時間が掛かることに難がある。

10:00-11:00

屋島

高松市

「屋島」を   >

ドライブウェイ終点の駐車場から屋島寺に向かい、真新しく赤く塗られた門をくぐると、また真新しく見える屋島寺に至る。実際は、本堂は鎌倉時代の造営と、由緒あるお寺らしいが、境内中央に樹木がなく非常に明るいので、そのように感じるのかもしれない。千躰堂、三躰堂、大師堂、熊野権現社の並びが美しい。赤い鳥居が列を成して、入口両側に雄雌の狸が阿吽の如く鎮座する蓑山大明神が面白い。屋島には多数の狸が生息しているらしく、途中で一つの群れを見ることもできた。本堂の正面、屋島寺への本来の参道には2つの古い立派な門がある。参道が曲がる箇所まで下りて、門越しにお寺を望む景色が素晴らしい。屋島寺から獅子の霊巖に向かう途中、土産物屋のアーケードの手前を左に向かうと“西尾根展望台”がある。展望台までの道中は間違ったのではないかと思わせるようなあまりよく整備されていない小径であるが、あきらめずに進むと素晴らしい景観の展望台が現れる。屋島の内陸側の景色で、屋島城址を対面に観ることができる素晴らしい展望台である。獅子の霊巖からの瀬戸内海の景色は絶景である。ただ、下を覗き込んでも“獅子”の形をした岩は立ち木で覆われているのか、判別できなかった。瑠璃宝池は中の島に太鼓橋が掛かる小さな池である。紅葉した木々と、太鼓橋越しに見える屋島寺の朱塗りの新しい門は、中々美しい。

12:00-13:00

栗林公園

高松市

「栗林公園」を   >

通常は一時間ほど掛けて周るボランティアガイドに、無理を言って45分程の駆け足、早口で周っていただき、有難いような、申し訳ないような気分である。 栗林公園は、日本三名園以上の面積を有する広大な庭園だそうで、美しく剪定された多数の松などの樹木や、優しい形をした双子状の紫雲山を背景にした多数の池や池越しの景観と、観る者をより楽しくさせる工夫や仕掛けが素晴らしい。広大さとコンパクトさを兼ね備えているように感じる。 飛来峰からの景観は息を呑むような美しさがある。 水源の掬月亭前の藻が生えて褐色と緑色になった小石が敷き詰められた水路が美しかった。 ボランティアガイドにも勧められたが、掬月亭でゆったりと抹茶を頂きながら庭園を眺める程度の余裕をもって訪れるのが良いだろう。 ボランティアガイドはお勧めである。

14:00-15:00

総本山善通寺

善通寺市

「総本山善通寺」を   >

駐車場が西院の裏手にあり、そのまま入ると参拝の順序がおかしくなってしまう。修正のために一度仁王門から外に出て東院から参拝することとした。 東院の伽藍は中央に大きな空間があり、開放的な配置である。金堂の薬師如来、重厚な造りの五重塔は見応えがある。また、2本の大楠の幹の太さ、異様な形、枝振りは驚くばかりである。 西院は御影堂などの多数の建物が建ち並び、東院と全く異なる景観である。仁王門から回廊を越えてすぐに御影堂に至る。境内に緑がないために少々殺風景に感じるが、弘法大師ご誕生の地とあって、御影堂内部の奥行、造りなど、厳か感は格別である。 遅い昼食として有名な善通寺うどんを食べようと思っていたが、寺の近隣にお店が見当たらなかったことが残念だった。

15:00-17:00

金刀比羅宮

琴平町(仲多度郡)

「金刀比羅宮」を   >

1度目は団体旅行で訪れ、今回個人旅行での2度目の参拝である。観光案内を十分に調べて来た甲斐があり、道程の観光ポイントも十分に堪能することができた。今回は、御本宮に到着後、急遽奥社まで登ることとした。日没間近、旅館への到着予定時刻も迫り、御本宮から奥社までの583段を一段飛ばしで駆け上ることにした。途中に点在する常盤神社、白峰神社、菅原神社などの名所で記念撮影を兼ねて一服し、奥社まで30分弱で到達することができた。参道沿いの景色、鳥居、神社など、そして断崖の小段に建てられた奥社やそこから下界を見渡す景観は、意を決して来た甲斐がある素晴らしいものであった。 帰りは表参道までの1368段を駆け下り、30分少々で下山するという往復正味105分の凄まじい参拝となってしまった。下山途中では灯明や高台の電灯が燈り、昼間と違った景観を楽しむことができたのが良い思い出となった。旅館などでタダで貸してくれる杖が実に役に立つものであり、体力もまだ衰えていないことを実感した参拝であった。

17:00-

琴平花壇

「琴平花壇」を   >

金倉川の畔の山の斜面に建つ老舗旅館で、女中さんによると昔は金刀比羅宮の参道沿いに建っていたそうだ。ロビーまでのかなりきつい斜路が厄介である。 金刀比羅宮の参道入口まで5分ほどの参拝には比較的便利な位置にあり、旅館の裏手の小径も金刀比羅宮に通じているようだが、同じく女中さんによると300段ほどの階段があるそうだ。 旅館は中央に庭園があり、その周囲に新旧の宿泊施設が建っている。庭園はあまり広くはないが高低差を上手に利用して造園され、丁度色付いた紅葉がライトアップされて、美しい景観を見せていた。 宿泊は新しい建物の部屋であったが、部屋まではロビーから一度外に出てエレベーターで昇るルートとなっており、雨天や冬場には辛そうである。部屋は広さも十分で、設備は最新、大風呂の内湯・露天風呂も心地良く、部屋食の食事は丁寧に作られてどれも非常に美味しく、冷酒が進んだ。

2日目2018年11月17日(土)
10:00-11:00

岡山城

岡山市北区

「岡山城」を   >

到着が10:00丁度と比較的早く、烏城公園駐車場も空いていた。熊本城や金沢城などと比較すると非常に小規模なお城である。天守閣の外観は黒白模様の独特の美しい姿をしているが、鉄筋コンクリート造りであり、その点では熊本城と共通している。頂上からは岡山後楽園を見渡すことができる。屋根の端に乗った小さな金の鯱は玩具のようで、建物内に展示されている元々の鯱の方が形態の上でも風格がある。駕籠に乗ったり、着物を着たりして記念撮影ができることがこの施設の特色の一つであろう。原型を残す月見櫓が公開されていて内外とも素晴らしい造りであった。

11:00-12:00

岡山後楽園

岡山市北区

「岡山後楽園」を   >

結婚式の記念撮影や海外からの観光客で賑わっているが、広い敷地であり、混雑は感じられない。中央付近の芝生がだだっ広く、少々間の抜けた感じがする。建物の中央に足湯の如く水路がある流店の構造は興味を魅かれた。所々に撮影ポイントがあるが、高台の唯心山、池越しに岡山城を見通す慈眼堂や腰掛茶屋付近、築山越しに背面の山並みを借景とした景色を望む鶴鳴館近く、が良いと感じた。

12:00-13:00

吉備津神社

岡山市北区

「吉備津神社」を   >

2回目の参拝である。湾曲した長い廻廊が有名だが、北随神門から入った石段から授与所越しに観る本殿は非常に趣がある。本殿も二棟の檜皮葺の屋根を繋げたような構造で、非常に大きく、素晴らしい造りである。お釜殿は火が焚かれていた。屋内の女性に尋ねると、祈祷を行うと遠くで雷を聞くような音が聞こえるそうだ。

13:00-14:00

鬼ノ城

総社市

「鬼ノ城」を   >

“吉備津神社から鬼ノ城の鬼を目掛けて矢を射って退治した”のような話を聞いたことがある。二つがセットであるような気がして今回訪れることとした。実際は結構離れているので吉備津神社からは鬼ノ城を判別することも難しいが。 鬼ノ城に通じる道路の2kmほどの区間は、待避所で普通車がやっと行き違える程度の狭く見通しの非常に悪い道路であり、観光名所に向かう道路とは到底思えないが、鬼ノ城の駐車場や案内所は意外に立派である。 駐車場から西門までの道程は、管理用道路は急勾配であるが、遊歩道は距離が長くなるものの比較的傾斜が緩く高齢者でも歩き易く作られている。また、遊歩道入り口付近に杖が置いてあることも良い気配りである。 鬼城山頂上周囲には数キロにも及ぶ城壁が廻らされていたというが、西門以外の場所は殆ど構造物の体を成していないようだ。西門は吉野ケ里遺跡の一部を山上に持って来たような、何かの映画のセットのような景観である。西門を見下ろす位置の第一展望台からの遠く屋島や鷲羽山を見渡す眺望が素晴らしい。 大宰府の大野城と異なり、古代の人がわざわざこのような不便で重要でも無さそうな場所に城を築いた理由が今一納得できない。

15:00-16:00

神庭の滝

真庭市

「神庭の滝」を   >

西日本一の高さを誇り、今宵の宿に近いため立ち寄ってみた。国道から少し入った場所に駐車場があり、駐車場から入園券売所を抜けて暫く歩くと突然山間に那智の滝を思わせる一筋の美しい滝が現れる。滝近くの遊歩道は岩肌を登るような少々厳しい道であるが、遊歩道終点から観る滝もまた美しい。現在は遊歩道が突然切れているような終点になっているが、案内図では以前は滝見台があったようだ。駐車場から料金所までの間にある渓流や苔生した岩から滲み出した地下水が滴る“玉垂の滝”も非常に風情がある。 夕暮れ時の訪問であったが、手頃な、予想以上に素晴らしい観光地であった。

17:00-

湯原温泉 湯めぐりの宿 松の家 花泉

「湯原温泉 湯めぐりの宿 松の家 花泉」を   >

三瓶温泉や萩で同じ系列の宿に宿泊したのである程度予想していたが、少々宣伝が勝っているように思う。 宿は湯原温泉の温泉街や観光名所である砂湯からかなり離れた湯原温泉の入り口近くに位置するので、散歩がてらにそれらに行くには少々遠く、不便である。施設は古い旅館の一部をリニューアルしたものである。今回、小さな檜風呂が付いた部屋を予約していたが、公式ホームページ掲載の写真とはかなり印象が異なり、非常に狭く、設備は旧態然としていて配置も悪く、安い宿の和室のようであるが、写真を撮ってみると案外きれいに映ることが恐ろしい。 食事処はきれいにリニューアルされ、個室での食事は意外と楽しむことができた。食事は美味しいものの、内容は平均的である。大浴場もリニューアルされ、2〜3人が入れる程度の小さな湯舟が並ぶ形態は、萩で宿泊した施設と同じプロジュースであることを伺わせる。家内には案外好評であった。部屋に付く小さな檜の湯舟は結構深さがあり、熱めの丁度良い湯温の温泉を楽しむことができた。

3日目2018年11月18日(日)
10:00-12:00

足立美術館

安来市

「足立美術館」を   >

評判に違わず、美しい庭園やそれを絵画のように見せる工夫は素晴らしい。館内に展示されている横山大観などの日本画を再現したような美しさや趣を感じることができる。眼前の造形と絵画の世界を同時に楽しむことができる、実にうまく構成された美術館である。

13:00-14:00

白兎神社

鳥取市

「白兎神社」を   >

神社前の広い駐車場には引切り無しに観光客の車が出入りし混雑しているが、白兎神社に参拝客が少なく、非常に空いていることが不思議である。 観光用に近年整備されたと思われる階段を上り、小さな兎の像が両側に配された参道を100mほど進むと神社の社に至る。非常に質素で小さな社である。ブラタモリでも紹介された身洗池も小さな池である。 駐車場から海岸側に渡る歩道橋から西側に、白兎海岸越しに気多岬と小さな鳥居の立つ淤岐嶋を望むことができる。気多岬先端の展望所を訪れる観光客は殆どいないようである。

14:00-15:00

山陰海岸国立公園鳥取砂丘ビジターセンター

鳥取市

「山陰海岸国立公園鳥取砂丘ビジターセンター」を   >

ジオパークセンター側には無料の駐車場があるが、砂丘側の有料駐車場を利用した。駐車場から砂丘までの経路は10mほど登ることになる。 砂丘は馬の背が真正面にあって海までの視界を遮っているせいか余り広く感じられない。11月中旬とあって、日本海からの北風を心配していたが、無風状態、気温も比較的高く、長袖シャツ一枚で汗ばむ程度の絶好の観光日和である。馬の背に上る勾配の緩い箇所を目掛けて北側から上り、勾配の急な駐車場までの直線コースを下り、オアシスの脇を抜けて戻ることにした。馬の背からの景色は正に絶景である。馬の背の海側は急斜面で、下りることはできても登ることは到底出来そうもない。オアシスから駐車場方向の緩い上りの傾斜でさえ、砂に足をとられて非常に体力を使う。馬の背までの往復で30分程であった。

15:00-16:00

鳥取砂丘 砂の美術館

鳥取市

「鳥取砂丘 砂の美術館」を   >

訪れた際の屋内展示エリヤの展示テーマは北欧であった。砂像の細かい表現や非常に薄く創る技術は驚くばかりである。展示に触れないよう注意書きがあるが、とても固結していないものには見えず、思わず触ってしまいそうになる。夫々の砂像を間近に見るのも素晴らしいが、3階のデッキからの展示場全体の眺望も素晴らしい。また、3階に展示されていたミニチュアも非常に興味を以て楽しむことができた。展望広場からの鳥取砂丘の眺望も素晴らしい。

16:00-17:00

網代展望台

岩美町(岩美郡)

「網代展望台」を   >

入り組んだ海岸線と切り立った断崖や多数の奇岩小島が1kmほど続く景勝地であり、海岸島巡りの遊覧船も運行されている。鳥取砂丘から近いにも拘らず、訪れる観光客は非常に少ないようだ。陸上から海岸線を望む展望台が数カ所整備されているが、網代展望台はそれらの展望台の内、最も西に位置する展望台で、網代漁港の北側に位置する。中空の奇岩小島と断崖が美しい海岸として写真が紹介されている場所であるが、事前に調べた際も、網代展望台に関する詳しい情報は殆ど得られず、唯一のブログからの情報を頼りに訪れた。 蒲生川北側の網代漁港前の路上に駐車し、付近にいた漁師に登頂口の場所を尋ねると、あっさりとすぐ近く、尾根の左手に“山陰海岸ジオパーク”の看板が立つ登頂口があった。訪れる観光客が少ないのであろうか、尋ねた漁師が“展望台”という言葉に怪訝な顔をしていたことが印象的である。 登頂口から比較的良く整備された小さな階段の小径を数十m登ると目の前が開け、例の景色が目に飛び込んでくる。観光案内書通りの素晴らしい景観である。入り江を望める数カ所の展望所と水際まで下りることができる階段が奇麗に整備されている。帰路は両側に漁師の家が並ぶ狭い路地を通って下りたが、中々趣のある家並みであった。 観光客が少ないことが不思議なほど素晴らしい景観が望める景勝地であった。

17:00-

鳥取空港

レンタカーの返却が、駐車場の一部に設けられたレンタカー用のスペースに車を置いて、空港ビル内の営業所に申告するシステムとなっており、システムを理解するまでに駐車場を2周ほどしてしまった。係員でも立っていてくれれば分かり易いと思う。 搭乗ゲートが1つしか無い小さな空港である。小さな空港ではあるものの、空港ビル内には複数の飲食店や喫茶店もあり、非常に便利である。

四国香川から岡山、島根、鳥取を巡る

1日目の旅ルート

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