先月中ごろから花がつきはじめた兼六園の梅林はそろそろ見ごろをむかえますが、去年の暮から梅の花がひとつ、ぼくの制服の襟で咲いています。なんのこと?ブローチでもつけてんの、悪趣味だねー、なんて言わないでください。襟につけているのは金沢検定初級のバッジで図柄が前田のお殿様の梅なんです。観光情報を求めるお客様にわかるようにとつけています。
このバッジはあまり目立たないのか、スタッフのなかには今ごろになって目ざとく見つけたような顔で覗き込むようにして「オオー、これが金沢検定のナニですか」なんて言ってくる人がいます。
そもそもみんなバッジの存在を知らないんです。そうすると・・・「スタッフなをもてバッジを知らず、いわんやお客様をや」でしょうね。その前にお客様の大半は金沢検定そのものをご存じない・・・・のかな?だとすると、バッジをつけていても・・・、となるのは思考が自然に行きつく先です。もちろん金沢検定は観光案内用知識の検定ではありません。
バッジをつけて2ヶ月半、なんだかもう梅の色がちょっとハゲてきています。色が薄れていくにつれてせっかく覚えたこともだんだんに頭から消えていって・・・とは、ぼくは絶対に言いません。